まさゆき研究所

ライター・加藤まさゆきのブログです。デイリーポータルZなどに記事を書いています

30代でお金をかけるようになったこと

僕は29歳のちょうど終わりの月に結婚したので、ちょうど30歳からライフスタイルがぐっと変わった。それから10年、意識的にお金をかけたなと思い出すことをちょっと記録したい。 1.コーヒー ドリップバッグのコーヒーは冷めると急激にまずくなるのが納得いか…

『極夜行』にシビれまくっている

仕事で極夜(白夜の逆)のことを調べているうちに『極夜行』という本に突きあたった。冬の北極圏の極夜の中を数カ月にわたって単独行をした探検家のノンフィクションだという。 極夜行 作者: 角幡唯介 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/02/09 メディ…

ヌルデが生えてきたぞ

先日、林さんと大北さんの記事で雑草担当として記事に出演してきた僕だが、記事のとおり基本的に植物好きなので、昨年買った自宅の庭も、植物が主役になるようにあれこれ工夫をこらしている。 荒地の分譲地を耕して1年目にしてはまあまあ良くできた。 草む…

子どもの言語2

「こもど」 子供が小さく単語の音を入れ違えて言ってしまうというのはよくあるという話で、うちの子供も堂々と「このイス、こもど用?」などと言っている。(もちろん正しくは「こども用」) 他にもいくつかそういう単語はあったのだが、「こもど」だけはい…

子どもの言語1

子ども(3歳)とシャボン玉をやると、たまに「おしりつき。」と嬉しそうにつぶやくことがある。 「おしりつき」が何なのかは分からない。聞いてみても「丸いのが、くっついてるの」と言うだけで要を得ない。 複数のシャボン玉がくっついて化学の分子モデル…

東京で暮らすこと、が遠くなっていく

このあいだ、地方と首都圏で転勤を繰り返す職種の友達から「やっぱり働いている人間の対応の優秀さは、都市化の度合いに比例する」との感想を聞いた。これは僕もそれなりに同意するところがある。私立学校で働いているが、やはり私学の本場は東京と大阪・兵…

努力2割

僕は麻雀を打つ。 小学生の頃、兄に付き合ってルールを覚えてから、そんなに熱心でもなくふらふらと打っている。最近はほとんどやってなかったが、この冬、久しぶりにやる機会があってちょっと集中的に打った。 そしてあらためて思ったのは、「基本的に運ゲ…

エッジの効いた名前

僕の人生にまつわる記憶の中で「エッジの効いた名前だ!」と初めて思ったのは、小学校3年生のときに転校してきた「タモンちゃん」だ。 タモンちゃんは本名を「阿曽沼 多聞」といい、そもそも阿曽沼というインパクトのある珍しい苗字をしているうえに、下の…

イラストレーターが買えない

僕は職業柄、オーダーデザインのはんこや印刷物を注文する必要に駆られることがある。そんなときに壁となるのが「入稿はIllustratorの.ai形式もしくは.eps形式に限ります」の文言だ。 急いで頼みたいときや、細かいニュアンスを伝えにくいときは、自分で作っ…

Good Bye from つくば市桜

僕は先月引っ越すまで、つくば市の桜という町に住んでいた。結婚を機に住み始めて10年、その間にデイリーポータルのライターを始め、猫を飼い、祖母と叔父と父が亡くなり、車も2台乗り換えた。そして子供が産まれて2年、さすがにアパートでは手狭になったの…

楽しさを全部楽しみたい

世の中にある楽しそうなこと全部楽しみたい、そう思って生きている。 ロックフェスも鉄道の旅も街角観察も、何でも行ってみれば、やってみれば、楽しい。デイリーポータルのライターもそう思って9年間続けてきた。 しかし最近いくつかのものをどうしても楽し…

作り続けることと「才能」

「才能がある」というのは「たくさんつくれる」ということ。たくさんつくれないやつはまあまあだ。細野晴臣も横尾忠則も桑田佳祐も桜井和寿も川谷絵音も村上春樹もジョン・レノンもたくさんつくっている。たくさんつくる、は絶対的な正義。 — くいしん (@Qui…

上人としての活動

近所の公園に遊具の土管があるが、中にものすごく砂が詰まっている。 長年の強風で砂が土管の中へと運ばれたんだと思う。運ばれた砂は一つの丘となり、土管の3分の1の高さまで砂が積もるようになっていた。20年以上かけて風で偏った砂は土管を覆い、さらにそ…

つくば市内で動物に触れあえる場所

子供を近場のお出かけに連れて行くのに、「動物見に行こう」というのが手っ取り早い。 20年もつくば生活をしていると、地味に動物出現ポイントを押さえることができているので、まとめてみたいと思う。 ウシ:筑波大・農林技術実験センター 概要:筑波大は柵…

「山岡家」のことを語らせろ

先日デイリーポータルで、ぬっきいさんがラーメンの山岡屋のことを記事にしてて、なんとも嬉しくなってしまった。 portal.nifty.com 山岡家のことを語らせたら筑波大OBは熱い。特に俺らぐらいの、35歳以上のOBは特に。 24時間やってる山岡家・牛久本店は貴重…

柏に住んでいたころのこと

そろそろいよいよ僕も30代でなくなってしまうのだが、最近なんとなく、柏に住んでいたころのことを思い出す。 僕は27歳の頃、1年だけ柏に住んでいたことがあったのだ。 このあたりのアパートだ。 東武野田線の柏駅と豊四季駅のちょうど中央あたりで、モロに…

台湾の「あの宮殿みたいなホテル」に泊まってきた を書きました

デイリーポータルZに記事を書きました。 作内ではいい感じに父の話をまとめているが、いや、実際はほんとにめんどーくさい性格をした父親で、この人の奇行のせいでデイリーの連載を3か月休まなければならなくなったことすらある。(編集部には迷惑をかけま…

クリスマスのミニスーファミと「未知の世界」

嫁さんがクリスマスにミニスーファミを買ってくれた。 比べるとこれ。手乗りサイズでかわいい。 ゼルダ、ファイヤーエムブレム、F-ZERO……僕らの世代を虜にしたゲームがぎっしり詰まっていて、その記憶を思い返せば尽きるところが無い。今思い返すと、よくも…

「いないいいないばあっ」と平和な世界

「NHK朝ドラはインフラ。」と言っている人を見て、何言ってるんだろう、ただのテレビ番組じゃないか、と思っていた僕だが、「いないいないばぁ!」はもはや我が家にとって完全なインフラである。 子役「ゆきちゃん」、着ぐるみ「わんわん」、手人形「うーた…

足首骨折・入院記録④ プレート細菌感染・前半

■その1→【足首骨折・入院記録①初日~3日目 群馬での入院 】 ■その2→【足首骨折・入院記録②4日目~8日目 手術までの日々】 ■その3→【足首骨折・入院記録③9日目~13日目 手術から退院まで】 無事にプレートが埋め込まれた足首。 基本的な治療の流れ …

神の造形ことアンパンマンは世界へ羽ばたく

「アンパンマンは神のもたらした造形であり、全ての幼児は一度アンパンマンの洗礼を通過する」との箴言がある。 子を授かって以来、ほんとかな?と思いながら育ててきたのだが、たしかに噂は本当だった。家では何一つ買い与えないでいたのだが、それでもお店…

格安SIMにしたんだドーン

格安SIMにした。ソフトバンクのiPhone6(SIMロックあり)で。 結果的には成功したので、喜びの記録を残したい。 ソフトバンクに失望した iPhone4は、僕の人生で世界観を変えた物ベスト3に間違いなく入る物体で、こんな素晴らしいものをいち早く日本に導入…

子供のころに持ってた児童書を検索してみる

デイリーの大北さんが児童書の話をしていたので、子供の頃家にあった本のことを思い出して検索してみた。どれも母親が買ってきた本だ。 オバケちゃん (オバケちゃんの本1) 作者: 松谷みよ子,いとうひろし 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1991/02/14 メディ…

最近読んだ本と、もう一度買った温玉メーカー

仕事が忙しいと、amazonで本を買う以外のことができなくなるので、買った本の記録。 なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉 作者: 筒井美希 出版社/メーカー: エムディエヌコーポレーション 発売日: 2015/07/31 メディア: 単行本 この商品…

玉置さんのことと、並木さんのこと

知り合いがそれぞれ出した本のことについて。 捕まえて、食べる 作者: 玉置標本 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/07/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る 玉置標本さんはデイリーポータルのライター。先輩。 ぼく…

病院の中の床屋で髪を切る

デイリーポータルに記事を書いたよ。 このブログに好きなこと書くと、担当の安藤さんに「何でブログ書くのにデイリーの記事書かないんですか!」と怒られるので、ブログにこそっと書こうと思っていたことを記事にした。 安藤さんはラジオ収録がてら見舞いに…

俺はベルセルクじゃない

昨日の記事では元気そうに見える僕だが、実はこの取材の翌日に、3月の手術跡が劇的に悪化してしまい、緊急入院&再手術になってしまっている。 ひたすらに点滴を受ける毎日。 傷跡が化膿してしまったらしいのだ。調子に乗って脚立に上ったりしたせいだろうか…

32年間眠っていた「コスモ星丸」を発掘した

デイリーポータルに記事を書きました。 最近、ウェブの取材記事ではアイコン入りの形式で記事をまとめるのががスタンダード化している。 新しいものには挑戦してみよう、ということで、僕も初めてアイコン入りで後半をまとめてみた。 書いた感想としては、読…

そこらへんの庭にある柑橘類をもらってきてマーマレードを作る

農業教育雑誌「のらのら」に記事を書きました。 のらのら 2017年 06 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会 発売日: 2017/05/02 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 今回の記事は「そこらへんの庭にある柑橘類をもらってきてマーマレードを…

「早ゆでミニパスタ」がオフィスランチに革命を起こした

デイリーポータルに記事を書きました。 しばらく育児に専念しようと休んでいたので、久しぶりに記事を書いた。 本業は今年からいよいよもって忙しいのだが、だからこそ月イチぐらい自分の好きなことを世に出していかないとなと思う。 1軸しかない車輪より、…