まさゆき研究所

ライター・加藤まさゆきのブログです。デイリーポータルZなどに記事を書いています

寄席メモリーズ2023 秋冬

11月

さん喬・喬太郎親子会

落語家のホール公演には、共演者の関係に応じて「独演会」「二人会」「親子会」「一門会」などあるが、この日は初めての「親子会」。

渋谷の大和田さくらホール。

今年は1月の「喬太郎・三三」から始まり、かなり集中的に喬太郎師匠のもとに向かった1年間だったが、いちども同じネタに遭遇しなかったのはすごい。

この日も「新作一本、古典一本」の安定した構成。

 

 

12月

真山隼人独演会@浅草木馬亭

伯山が関西浪曲の新星・真山隼人さんの芸を絶賛してたので、いつか生で見たいと思っていたのだが、ちょうどこどもと浅草に行った日の夜、絶妙な時間のスキマが生じ、ふと木馬亭を見たら「真山隼人独演会」の文字が。

一幕でもいいからと思い、当日券で飛び込む。
噂に違わぬ素晴らしい芸を観に浴びることができて幸せな40分だった。

写真は「馬賊」のラーメンと、ポケモンGOフェスタ。

 

 

超歌舞伎@歌舞伎座

仕事で中学生を引率して歌舞伎座へ。

奇しくも歌舞伎座史上初のスーパー歌舞伎公演(主演:中村獅童)が行われており、なかなかない記念碑的な興行に巡り合うことができた。

貸切公演の回で、客席はKADOKAWAの社員さんとウチの中学3年生のみ、という絶妙にアンバランスな組み合わせだったが、獅童さんがばんばん盛り上げてくれて最高の公演だった。

伯山がラジオで言ってた「音羽屋!」と掛け声を喋るペンライトも買えた。

獅童は「HR」の頃から大好きな役者だが、ますますご贔屓の気持ちになった。

 

 

末廣亭12月中席

そして歌舞伎座からの末廣亭。重厚な1日である。

伯山がトリだったのだが、チケットぴあの発売開始から秒速で席を押さえたため、2列目という超好ポジションで鑑賞することができた。

松鯉先生は「扇の的」

文治師匠は「親子酒」

遊馬師匠は「百川」

人間国宝および人間国宝級の師匠がたの芸をこんなに間近に浴びることができることに感激がやまない。

伯山は「神崎の詫び証文」。いつか生で聞きたかった演目の筆頭だったので、とうとう聴くことができてほんとうに嬉しかった。