まさゆき研究所 新棟

ライター・加藤まさゆきのブログです。ニフティ・デイリーポータルZに記事を書いています

昔はみんな日本を自虐してたよね

ウィキペディアの「日本語」の項目をぶらぶらと読んでいて思い出したんだけど、昔って日本語を他言語と比較してイマイチな言語だと語る人がもっと多かったような気がする。

述語が最後に来るから、否定形が弱いから、「だから日本語はダメなんだ」みたいなことをみんなして言ってたような気がする。

子どもだった僕にはそれが何とも奇妙に思えて、「フランス人はフランス語を美しい言語であると誇りに思っている」なんていう話を聞いては「うらやましいな」と思っていた。

だから『声に出して読みたい日本語』以来、日本にも日本語っていいね、美しいね、みたいなことを言っていい空気が生まれてきて、なんか気が楽になったなと思っている。

他にも、日本自己批判がさまざまな論説の基調に流れていた、そんな時代だったような気がする。中学校の担任の先生も「欧米人に比べて卑小である日本人が……」とか言っていたし、あの頃の教養人の基本として「日本批判」があった。カウンターカルチャー的なものであったのかもしれないけど。

近年の「日本はスゴイ」「世界が日本を称賛」って番組や記事があふれているのがうっとおしい、っていう人もいるけど、いまの30~40代は子供の頃にさんざんと「日本批判をする知識人」の傘の下で育てられてきたので、日本スゴイ的な番組を見てほっとしてしまうのも分からなくはない。

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