まさゆき研究所

ライター・加藤まさゆきのブログです。デイリーポータルZなどに記事を書いています

子供のころに持ってた児童書を検索してみる

デイリーの大北さんが児童書の話をしていたので、子供の頃家にあった本のことを思い出して検索してみた。どれも母親が買ってきた本だ。

 

オバケちゃん (オバケちゃんの本1)

オバケちゃん (オバケちゃんの本1)

 

いちばん読んだような気がする本。いま見返すと、松谷みよ子さんが作者なので超メジャー だったんだなと思う。まだ売られていた。

こんなかわいらしい表紙じゃなかったなあ、と思って検索したら僕の覚えている表紙の画像もあった。

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そう、この画像の方だ。

最後、お父さんが「オモイヲコラセ、ジットオモイヲコラスノダ」というメッセージを受けるところが印象に残っている。

 

 

 お化けでもう一冊。ガリガリに痩せ細った女の子の話だった気がする。

こっちも今見れば山中恒さん作なので、メジャー作だったのが分かる。子供の頃は気が付かなかった。

 

 

大きい1年生と 小さな2年生 (創作どうわ傑作選( 1))

大きい1年生と 小さな2年生 (創作どうわ傑作選( 1))

 

これ、まだ売ってるんかい! という衝撃で載せてしまった。表紙も全く変わらず。

話は全然覚えてないけど表紙だけ覚えてて、この画像がamazonのサジェストに出てきた瞬間に「あ゛あ゛ーー!」と浦澤直樹のマンガのような声が出てしまった。

 

 

 少しマイナーだけど、印象に残っている人は多い名作のようで、「オモテ・サンドウィッチをひとつ」の名フレーズで検索するといくつかブログに行き当たる。不思議な短編集。文章だけでパラレルワールドに連れ去られるような感覚を初めて味あわせてくれた本だった。

今でも新装版で再版されているっぽい。嬉しい。

 

 

すもうをとるねこ (ひさかた童話館 (9))

すもうをとるねこ (ひさかた童話館 (9))

 

母親がある日買ってきた児童書。タイトルがすごい。

末っ子なので新しい本を買ってもらえることが少なかったため、すごく印象に残っているが、「草むらを分け入って進んで行くと猫が相撲をとっていた。そしてそれは二度と発見できなかった」というだけの、何ともコメントのしがたい内容の本だった。

とくに売れもせず、人々の記憶にも残っていないようで、検索してもamazonと図書館蔵書検索システムしか引っかかって来ない。

しかし僕は買ってもらったことがうれしく、この本を何度も読み返したのを覚えている。

 

きつねのはぶらし (創作こども文庫 4)

きつねのはぶらし (創作こども文庫 4)

 

そして最後。7歳の誕生日に、はじめて自分のために買ってもらった本だった。

たしか、キツネの歯ブラシ屋が、こっそりキャンディーばっかり食べていたので自分が虫歯になる話だったような覚えがある。

もう何十年も見ていなかったけど、表紙を見ただけでちょっと涙ぐんでしまった。amazonてすごい。

 

この勢いで、びっくりするぐらいに 歴史の中に埋もれてしまった『すもうをとるねこ』の表紙ももう一度見せてほしい。

 

追記

実家に帰ったらまだあった。

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最近読んだ本と、もう一度買った温玉メーカー

仕事が忙しいと、amazonで本を買う以外のことができなくなるので、買った本の記録。

教員やってると、とくに今の時代に教員やってると、かなり多分野にわたり生徒にものを教えないといけなくなる。プレゼンテーションのスライド作成や、発表ポスターの作製を教えるためのバックグラウンドを強化しようと選んだ本。 

素人がインフォグラフィックスとか、そういうのの基礎を知ることができるように作られてて、さすがベストセラーだなと感動した。

 

冬のUFO・夏の怪獣

冬のUFO・夏の怪獣

 

クリハラタカシさんのデイリーポータルの連載を読むたびにいつも、「この人の描くものに僕は強い感銘を受けるに違いない 」という予感のようなものを感じていたのだが、やっと読むことができた。

描いているものの一つ一つにその対象をいとおしいと思う気持ちがにじみ出ていて、そしてその気持ちは僕が感じたかったものでもある、という共感のような思いに包まれることもできて、本当に良い作品だった。

 

もっとヘンな論文

もっとヘンな論文

 

サンキュータツオさんは出身高校の先輩でもあるインテリ芸人。

中高生にアカデミックの扉を開いてもらうのにちょうどいいので買ってみた。

 

seiei 温玉ごっこ

seiei 温玉ごっこ

 

先日、デイリーに書いたパスタランチに栄養価を付け加えるために買った。

結婚したとき、家内の母さんが持たせてくれて、最初は「なにこの20世紀感ただよう製品!」と思ったのだが、実際に使ってみて、そのクオリティに感動。

以来、9年も愛用しているのだが、もう一個欲しくて試しにamazonで調べたら、いまだに現役バリバリで売られている上にレビューも評価も半端じゃなく高いことが判明しまたまた感動してしまった

本当にいい温玉ができるのでぜひ買ってみてほしい。

 

 今年から仕事でハンコを押す機会が増えたので、既製品のシャチハタを作り替えようかなー、と思ってオーダーメイドを調べてたら、この超絶バカっぽい6000円ぐらいの金シャチハタを発見。

はんこ好きとしてこれは欲しいぞ……と思ったのだが、家内に話したところ「そのお金で子供に絵本を買ってあげたらどうかな」と提案され、納得してやめてしまった。

おれも丸くなってしまったのか…… 

 

玉置さんのことと、並木さんのこと

 知り合いがそれぞれ出した本のことについて。

捕まえて、食べる

捕まえて、食べる

 

玉置標本さんはデイリーポータルのライター。先輩。

ぼくがデイリーをそもそも読み始めたのも、玉置さんの記事を読み始めたことがきっかけだった。その流麗でコミカルでシニカルな文体には、いまだに強い憧れがある。

捕まえて、食べる。

ただそれだけの、純粋で本能的な楽しさを詰め込んだ、玉置さんの真骨頂とも言える作品集。こういう遊びができる人になりたい!と思ってデイリーポータルに書き始めたのだが、自分が書くネタを探すのに追われてばかりで、いまだにマテガイ採りもギンポ釣りも挑戦できていない。

あれこれ言っているうちに子供ができてしまい、自分ひとりの楽しみを追う年代ではなくなってしまったのだが、あと2~3年したら潮干狩り、簀立て遊びと挑戦できる年頃になるだろうし、やってみたいなと思う。

@nifty:デイリーポータルZ:干潟に作った巨大迷路で魚を捕まえる遊び

 

斜陽の国のルスダン

斜陽の国のルスダン

 

並木陽さんは、大学時代の文芸サークルの後輩女子。

この作品は同人作品なのだが、こんど8月にNHK-FMの「青春アドベンチャー」でラジオドラマ化されると聞いて驚いた。同人から一気に驚きのメジャー枠ではないか。

並木さんは、学生時代、まだ1年2年の頃からドイツを舞台にした骨太の歴史モノを書くことができる人で、当時からかなりのホンモノ感を出しており、地味にファンだったのだが、こんなところにまでたどり着くとは……。

当時サークルにいたメンバーで、創作活動を続けられてる人はだいぶ減ってきているんだけど、それでも彼女が根強く続けていたこと、それ自体がまず嬉しく、さらに一つの結果に結びついたことにはこの上ない喜びである。

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ちなみに他に創作活動を行っている後輩と言えば大島くんのことが思い浮かぶ。並木さんと同級だっただろうか? ↓

デイリーのライター・斉藤君と同郷で旧知の柄だと聞くので、彼の記事でしばしば「ナカジマ」として登場しているのは大島くんのことなのではないかと、僕は踏んでいる。

www.itmedia.co.jp

病院の中の床屋で髪を切る

デイリーポータルに記事を書いたよ。

このブログに好きなこと書くと、担当の安藤さんに「何でブログ書くのにデイリーの記事書かないんですか!」と怒られるので、ブログにこそっと書こうと思っていたことを記事にした。

安藤さんはラジオ収録がてら見舞いに来てくれたので、その時のラジオはこちらから聞いてください↓

@nifty:デイリーポータルZ:病室ラジオ(入院中のかとうまさゆきさんと)

 

俺はベルセルクじゃない

昨日の記事では元気そうに見える僕だが、実はこの取材の翌日に、3月の手術跡が劇的に悪化してしまい、緊急入院&再手術になってしまっている。

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ひたすらに点滴を受ける毎日。

 

傷跡が化膿してしまったらしいのだ。調子に乗って脚立に上ったりしたせいだろうか。ふたたび松葉杖生活に逆戻りになった。

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ところで、僕の松葉杖はなぜか漆黒である。

これはかなり珍しいらしく、いろんな看護師さんから「黒くてかっこいいね(笑)」とツッコまれていた。

 

というわけで今回再入院になり、松葉杖を見るや病棟で「あの黒い松葉杖の加藤さんが帰ってきた!」と言われている。

 

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俺は黒い剣士ガッツか。

 

32年間眠っていた「コスモ星丸」を発掘した

デイリーポータルに記事を書きました。

 

最近、ウェブの取材記事ではアイコン入りの形式で記事をまとめるのががスタンダード化している。

新しいものには挑戦してみよう、ということで、僕も初めてアイコン入りで後半をまとめてみた。

 

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書いた感想としては、読み手は読みやすく思うかもしれないけど、書き手は別に書きやすくなるわけではないな、という感じ。

地の文をしっかりまとめられる力がないと、形式に流されそうな風合いもある。あと、やっぱりオモコロが完成させた技術なので、オモコロっぽさから逃れるのが難しい。

でも市役所の課長さんや広報さんたちの話の盛り上がりや熱量を伝えるのには、この形式は合っていたかなと思う。

 

そこらへんの庭にある柑橘類をもらってきてマーマレードを作る

農業教育雑誌「のらのら」に記事を書きました。 

のらのら 2017年 06 月号 [雑誌]

のらのら 2017年 06 月号 [雑誌]

 

 今回の記事は「そこらへんの庭にある柑橘類をもらってきてマーマレードを作る」という実験。

数年前のデイリーの企画会議でべつやくさんがネタ案として出していたものを、「すごい面白そう!」とずっと記憶していたので、OKをいただいて雑誌で記事化しました。

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何軒か近所の民家さんに突撃取材したけれど、どこからもあたたかく柑橘類を分けていただけて、嬉しいことだった。

ただ残念なのは、のらのらが今季号で休刊になってしまうことだ。

デイリーで書くにはちょっと理科教育に寄り過ぎるかなと思っていたアイデアを形にできるので楽しかったし、雑誌自体も好きだったんだけど……

まあ、最近忙しいのでちょっと充電して、また次にこういう機会があれば書いてみたいなと思う。

※前季号の「巨大エリンギに挑戦する」も面白いよ!

のらのら 2017年 03 月号 [雑誌]

のらのら 2017年 03 月号 [雑誌]