■その①はこちら→【足首骨折・入院記録①初日~3日目 群馬での入院 】
骨折4日目
救急で搬入された群馬と違い、こんどの入院は着替えも充電器も入念に用意することができる。前の夜に準備を整え、満を持して筑波大学病院へ再入院する。
初日は午後にレントゲンを撮影した以外に特にすることはなかったが、回診でシーネを取って包帯を巻きなおしてもらうときに、久々に自分の生脚を見ることができた。
見たことも無いもようの内出血が。
家族が世話になったこともあり、病院内のことはわりと知っていたので落ち着いて過ごすことができた。
骨折5日目
朝、手術の日程が4日後に決まりそうだと、主治医の先生から話をもらえる。
午前中にCTを撮影し、昼過ぎにシャワーを浴びる。シャワーは2日に1回をめどとして入ることができた。特に痛みも無く、本を読んだり絵を描いたりして過ごす。
夕方、主治医と担当医の先生から手術についての説明を受ける。
まず骨折についてはプレートを埋め込んで固定する。靭帯については脱臼時のようすを見ると足首内側の三角靭帯が断裂しているのは間違いないのでこれを縫合する。
CTを見ると他にも断裂している可能性があるので、開いてみて、切れているようなら縫えるように準備をして手術に臨む、とのこと。
ここまで治療の具体的な方針は聞いていなかったので、ずっと不安だったのだが、頼もしすぎて拝みそうになる。
何か質問はありますか、とのことだったので、1日だけどうしても出勤しなければならないのですがと頼んでみたら、手術の前々日に外出許可をもらえた。
骨折6日目
朝イチに採血される。夕方に麻酔科での診察を受ける。
麻酔科で、群大病院で整復のときに使った麻酔薬はおそらくプロポフォールという麻酔薬ではないかと教えてもらえた。肝臓ですぐに分解されるため、短時間だけ一瞬で眠りに落とすことができるらしい。すごい。
スマホで調べて、その化学構造の簡単さにも驚いた。こんな物質で人間を無抵抗に眠りに落とすことができるなんて全く知らなかった。医学すごい。
それ以外に特になにも無かった。入院している必要はあるのかという気さえしてくる。本を読んだり、絵を描いたりして過ごす。むくみも引いてきて、松葉杖にも慣れ、翌日の出勤に向けて仕事の概要を打ち合わせする。
骨折7日目
朝から外出して出勤の日。検査などは何も無し。
久しぶりの出勤。入院しているよりずっと充実した一日だった。
本来なら迷惑をかけた人に謝って回らなければならないところだが、業務のめどを立てるのに集中させてもらう。申し訳ない。
骨折8日目
体重を測った以外に何も無し。ヒマなので服の洗濯などをする。
足に時間差で黄変やあざが出てきたが、痛くもないし、特に心配はない。
人体って不思議だなと思った
友達が手土産を持って見舞いに来てくれたので、屋上ラウンジでしばし楽しい時を過ごす。
左足のむくみもすっかりとれ、手術に向けての調整もばっちり。手術後、早ければ2~3日で退院できると聞いていたので、友達からもらったお菓子を食べながら、「手術まだかなー、はやく退院して仕事しなきゃなー」ぐらいに楽観的に考えていた。
このときまでは。
翌日、僕は「体にメスを入れる」ということの意味をやっと体感することになる。
■つづく↓