まさゆき研究所

ライター・加藤まさゆきのブログです。デイリーポータルZなどに記事を書いています

ファミコン以降「ビデオゲームの歴史を作った作品・10選」

78年生まれのど真ん中ファミコン世代の一人として、標記のテーマで10本選ぶとしたら選ばれるのは何だろうか、と風呂に漬かりながら考えた。 というのも、「この作品がゲームの歴史を作ったな……」と自分の趣向から離れて考えるのは、単に好きなものを思い出す…

今年のインターネット活動まとめ

今年は子どもが生まれ、仕事も忙しく、インターネットで定期的にものを書く見通しを立てられなかったのでライター活動を休ませてもらうことにした。 せめてでもの代わりというか、デイリーポータルで理科的な相談に答える役をいくつかやった。それも含めてま…

人間ドックと「あしたのジョー」

人間ドック4年目、毎年同じ病院に通い続けている。 2年目ぐらいはバリウムでかなりイヤになったが、慣れてくると半日断食したり集中して検査をされたりするのもプチ入院みたいで、余裕を持って楽しめるようになってきた。全員が検査服を着てるのピースフル…

これからコーヒーを淹れ始めたい人のために

僕はコーヒーを自分で淹れはじめて6~7年になり、とりあえず初心者は脱したかなと思っている。 淹れはじめた頃は、どの要因が味に影響を与えるのか多すぎて分からず、試行錯誤の日々だった。コーヒーのブログとかは詳しい人向けの雰囲気が基調にあるので、…

だから俺が住んでたのは九段下じゃねえ

デイリーで散々ネタにして来た九段の実家は祖母の逝去に伴って2年前に売り払ってしまったわけなんだけど、先週、友人の結婚式ついでに前を通りがかってみたら見るも見事な更地になっていた。 (撮ってないので写真省略) かといって特に感慨は無い。 僕はとう…

カルカルが移転する

お台場のイベントハウス「カルカル」が移転すると聞いて感慨深い。 tcc.cocolog-nifty.com 30歳でデイリーポータルに関わり始めてから7年の間、折りに触れここへ足を運ぶことは多かった。イベントで出店することも何度かあったし、ライターの人たちと会って…

昔はみんな日本を自虐してたよね

ウィキペディアの「日本語」の項目をぶらぶらと読んでいて思い出したんだけど、昔って日本語を他言語と比較してイマイチな言語だと語る人がもっと多かったような気がする。 述語が最後に来るから、否定形が弱いから、「だから日本語はダメなんだ」みたいなこ…

台湾に花火売れば大儲けのはず

台湾に行ったとき、高校生の子が「花火やりたい」と言っていたので、ツアーのコーディネーターに相談してみたところ、「売ってない。夏に手持ち花火をやる文化がそもそも無い。やったら警察に通報されるかも」とのコメントが返ってきた。 これは意外だった。…

台湾インプレッションズ

出張で8日間台湾に行ってきた。 台湾に行くのは2度目だが、今回も興奮に満ちた旅だった。いくつか写真を紹介していこう。 学生寮の洗濯機 泊まったのは大学の学生寮だったのだが、トイレ・シャワー共有のロフトベッド4人部屋で、蒸し暑さもあいまって、まる…

「秀英教育センター」の思い出

ぼくが学習塾に通い始めたのは中学2年生の2学期ごろだったと思う。 成績がどうしようもなく落ち込むも、意志薄弱だったぼくには自力でどうにもしよう無く、塾に通うことにしたのだ。 習い事も一切したことが無く、学校以外の場に慣れの無かった自分にとっ…

とんかつDJアゲ太郎の衝撃

「いやー漫画ってまだまだ面白くなれるんだなー」、と『とんかつDJアゲ太郎』を読んで心底実感した。 とんかつDJアゲ太郎 1 (ジャンプコミックス) 作者: 小山ゆうじろう,イーピャオ 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/02/04 メディア: コミック この商品…

オタクを攻撃したのは僕だったんじゃないか

カルチャー論が好きで、ちょこちょこ目を通しては真剣に考える。 このあいだ読んだ鴻上さん×中川いさみさんの対談における「不条理の終焉」などには、ことさらに「なるほど……」と思わされた。 www.moae.jp 子供の頃からスピリッツを読んでいて、中川いさみさ…

草花図鑑が面白い

最近、休日には子どもと散歩ぐらいしかすることが無いので、道に生えている雑草を毎日観察するようになった。 見ていると色んな種類があって、特に春なんかは中3日ローテーションぐらいで次々と新しくいろんな花が咲き、生物の教員である僕でも分からないも…

真田丸と新聞

『真田丸』を毎週熱心に見ている。 大河ドラマ、ってのを通して全部見たことが一度も見たことが無かったのだが、『真田丸』はこれまでと明らかに異質な感じがして、毎週テレビにかじりつきだ。このこれまでにない面白さの質は何だろうな、とぼんやり考えてい…

早食いな俺を責めないで

俺は飯を喰うのが早い。らしい。 一緒に食事するとたいていの人から驚かれるが、自分としては一番おいしいと思えるペースで食べているだけなので、特に意識はしていない。 が、責められることも多々ある。 なぜだ。 速く走ったり、朝早く出勤したり、早く仕…

のらのら2016年3月号出ました!

農業教育雑誌「のらのら」最新号出ました! のらのら 2016年 03 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会 発売日: 2016/02/05 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (1件) を見る とはいえ、デイリーと同じくこちらも休筆中なので、基本的にデイリー…

『じみへん』の覚えてる話

中崎タツヤさんの『身から出た鯖』を全巻買ってみた。 (いまさら) 身から出た鯖 (3) (YKコミックス (486)) 作者: 中崎タツヤ 出版社/メーカー: 少年画報社 発売日: 1995/09 メディア: コミック この商品を含むブログを見る おもしろい。 『じみへん』では…

茨城県阿見町に住んでいたこと

僕は8年ほど前、茨城県の阿見町というところに1年半住んでいた。 鉄道の駅も無い平和な町で、自衛隊の基地以外にこれといった施設も無かった。町の面積のほとんどは広がる田園と森林である。 まあ当時は諸般の事情からここに住んでいたわけだが、ぼくはこの…

新人賞だよ!おもしろ記事書こうぜ!

デイリーポータルとオモコロが合同で新人賞をやっている。 omokiji-award.jp 高校3年生の冬、僕はセンター試験の勉強がイヤになって、泣きながら自転車で夜道を走っていた。 「こんな塗り塗りゲームでおれの何が分かるんだー!」 あれから20年。 僕はデイリ…

「不採用語辞典」が面白すぎる

この本が面白い。 不採用語辞典 作者: 飯間浩明 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2014/11/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (2件) を見る 1年に一度くらいは脳を叩き割られて、物の見方の曇りをすべてリセットさせてくれるよ…

「サルでも書けるまんが教室」に思うこと

「サルまん」は偉大だった 最近、ネットで「サルまん」について見ることが多いので、リアルタイムで読んでいた当時が懐かしく思い出した。一巻の奥付を見ると1990年発売となっているから、もう25年前のマンガだ。 サルでも描けるまんが教室―青春コミックス (…

2015年と俺の綿の木

2015年は公事・私事ともに激動の年だったのだが、そういうこととは別にして、綿の木を育てたことが静かに深く心に残っている。 引き出しに何年も入れておいた綿の種を何となく植えてみたら、旺盛に葉を広げて予想外にめきめきと成長し、さいごには僕の背丈ほ…

へうげもの、ほか

ものすごく面白くて大好きな作品なんだけど、新刊が出るたびにストーリを追うのが大変なので、新刊が5冊くらい溜まってから読もうと思っている作品のひとつ『へうげもの』を20巻まで読んだ。 へうげもの(20) (モーニングコミックス) 作者: 山田芳裕 出…

俺のからだに訪れる人体の不思議

32歳から37歳にかけての5年間で、僕のからだは驚くべき老化を果たしている。 が、特に悲観はしてない。おととし亡くなったばあちゃんは、目が見えなくなっても歩けなくなっても「年取るって不思議ねぇ、不思議不思議!」と全く意に介して無かった。で、その…

主人公が暑苦しい

最近やってる『うしおととら』のアニメ見てみたんだけど、なんか、うしおが暑い。暑苦しい。中高生の頃、熱心にマンガ読んでた身としては「こんなだったかなー?」みたいな感想を持つ。 うしおととら 完全版 1 (少年サンデーコミックススペシャル) 作者: 藤…

タラレバ娘・ゴーストアンドレディ・コウノドリ

『東京タラレバ娘』が引き続きおもしろい。 東京タラレバ娘(4) (Kissコミックス) 作者: 東村アキコ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/12/11 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る 東村アキコさんは、言うまでもなく日本屈指の…

ことし面白かった記事

portal.nifty.com デイリーポータルで今年のベスト記事が発表されていた。 今年もあい変わらずデイリーポータルは面白く、ほんとうに感服してしまう。僕の書いた記事は特に入っていないが、手伝わせてもらった進化寿司の記事は3位に入っている。うれしい。 …

科学の力で実現するホワイト・クリスマス

デイリーポータルに記事を書きました。 portal.nifty.com すごいぞ、はてなブログ、ここまで頑張ってFC2で書いてきた自分がバカかと思える便利さと書きやすさだ。 しかし、かつてFFFTPでサイトを更新していたころからすると隔世の感である。 最初ブログが出…

胃カメラの思い出

デイリーポータルZライターのさくらいさんが胃カメラを飲んで、世界の終りのように苦しかった、最後には自分は「無」だと思うことでやり過ごした、のようなことを言っていたのだが、僕も12年前に胃カメラやって同じような感想を抱き、当時やっていたブログに…

サブカルな兄にしてやられている

7歳年の離れたサブカルな兄が僕にはいたのだが、今思うと80年代末の僕の少年期は兄にしてやられていたのではないかと思うことが多い。 小学3年生・「火の鳥」を買わされる 加藤家では小学3年生からお小遣いをもらえるシステムだったのだが、もらったお…