まさゆき研究所

ライター・加藤まさゆきのブログです。デイリーポータルZなどに記事を書いています

30代でお金をかけるようになったこと

僕は29歳のちょうど終わりの月に結婚したので、ちょうど30歳からライフスタイルがぐっと変わった。それから10年、意識的にお金をかけたなと思い出すことをちょっと記録したい。

1.コーヒー

ドリップバッグのコーヒーは冷めると急激にまずくなるのが納得いかなくて、豆から入れるようになった。そして開眼した。

自宅で飲むだけでは飽き足らず、職場でも入れるようになり、そうするとみんなどんどん飲んでくれるのでどんどん新しい豆も買いに行くようになり、毎年総額でかなりの金額になる豆を買っている気がする。

もちろん道具もナイスカットミルという2万円ぐらいのミルをはじめ、プレスやカップも買ってしまった。この冬はパーコレーターも買いたい。

コーヒーは来客の時だけでなく、実家に帰った時なんかにも入れると親や家族も喜んでくれるし、酒と違って子供がいる場でもみんな安心して飲める。現実的には酒よりもよりもずっとリーズナブルに深く楽しめる投資だなと思っている。

 

f:id:masayukigt:20191111143221j:plain
冷凍庫にあふれるコーヒー豆

 

2.マラソン

20代の頃は主にスタイルのため(つまりモテ状態を意識して)日々ジョギングしていたが、結婚して関係なくなったので代わりに大会にエントリーするようになった。今となっては20代の頃は、ただ走りたいだけであんなに走れていたの、すごかったなと思う。

大会もお金がかかるが、ウェアもシューズも買い始めると意外とどんどんお金を使う。

大会はいろんなランナーを間近で見られて面白いし、自分が使ってないグッズを手にする機会にもなるのでとてもいい。「大会あるし、少しは走るか」と言う気持ちにしてくれるのでさぼらなくなる(と言いつついくつかは大会自体サボったが)
おかげで体重は29歳の頃から変わらずに推移できている。

いまは3年前の時の足首骨折以来参加できてないけれど、ちょっと良くなってきたので、ついつい我慢できず来年の守谷ハーフマラソンにエントリーしてしまった。
まだ家族には言っていないのでばれた時の言い訳を考えておきたい。

 

f:id:masayukigt:20191107071707j:plain
東京マラソン(参加費1万円)スタート地点

 

3.スーツ

「異性の好意を得るためなら身なりをきちんとする必要はないが、他人に影響力を与えたいと思うならきちんとする必要がある」
みたいな格言を見かけてなるほどと思い、僕の商売は他人に影響を与えるのが目的なので、ちょっときちんとしてみることにした。

やっぱりオーダーしたスーツは長い時間着てても疲れなくていいな、ぐらいにほんわりと気に入っていたのだが、「地球イチバン」でコンゴのサプールの回を見てから急加速した。

美意識が高すぎる!コンゴの謎のオシャレ集団「サプール」とは?

くそかっこいい。

年収の半分以上をスーツにつぎ込んでまでダンディズムにこだわるという。

これを見てから「払っていもいいかな」と思う額の上限が急にゆるくなってしまい、毎年1着ずつ着実にオーダーしている。合わせてシャツもネクタイもついつい買ってしまう。

とりあえず僕は毎日楽しいが、「その結果、仕事で他人に影響を与えられるようになったのか」という最重要点については検証はなされておらず、投資の効果については不明のままである。

 

4.一眼レフ

学生の頃は金がなく、AFの無い古いフィルム一眼と50mmの単焦点レンズだけ親から借りて無理やり写真を撮っていたのだが、ライター業を始めるにあたってデジタル一眼を思い切って購入した。

f:id:masayukigt:20191107073541p:plain

買った日の写真。30歳の時だ。若いな。

一眼はやっぱりコンデジとは全然違うから、撮れる写真のクオリティは別格で、20代の後半に撮った写真を全て一眼で撮りなおしたいと思うレベルだった。

さらにこのあと勤務校で映画同好会の顧問も始めたのもあって、バイクを30万円で売り払い、2台の本体と3本のレンズと防湿庫へと変えてしまった。

だが、これだけ投資したにもかかわらず、子供を撮る際には「いまその場で持っている」便利さに負けてほとんどスマホしか使っていない。国内のデジカメ市場も衰退するよね……。