知り合いがそれぞれ出した本のことについて。
玉置標本さんはデイリーポータルのライター。先輩。
ぼくがデイリーをそもそも読み始めたのも、玉置さんの記事を読み始めたことがきっかけだった。その流麗でコミカルでシニカルな文体には、いまだに強い憧れがある。
捕まえて、食べる。
ただそれだけの、純粋で本能的な楽しさを詰め込んだ、玉置さんの真骨頂とも言える作品集。こういう遊びができる人になりたい!と思ってデイリーポータルに書き始めたのだが、自分が書くネタを探すのに追われてばかりで、いまだにマテガイ採りもギンポ釣りも挑戦できていない。
あれこれ言っているうちに子供ができてしまい、自分ひとりの楽しみを追う年代ではなくなってしまったのだが、あと2~3年したら潮干狩り、簀立て遊びと挑戦できる年頃になるだろうし、やってみたいなと思う。
@nifty:デイリーポータルZ:干潟に作った巨大迷路で魚を捕まえる遊び
並木陽さんは、大学時代の文芸サークルの後輩女子。
この作品は同人作品なのだが、こんど8月にNHK-FMの「青春アドベンチャー」でラジオドラマ化されると聞いて驚いた。同人から一気に驚きのメジャー枠ではないか。
並木さんは、学生時代、まだ1年2年の頃からドイツを舞台にした骨太の歴史モノを書くことができる人で、当時からかなりのホンモノ感を出しており、地味にファンだったのだが、こんなところにまでたどり着くとは……。
当時サークルにいたメンバーで、創作活動を続けられてる人はだいぶ減ってきているんだけど、それでも彼女が根強く続けていたこと、それ自体がまず嬉しく、さらに一つの結果に結びついたことにはこの上ない喜びである。
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ちなみに他に創作活動を行っている後輩と言えば大島くんのことが思い浮かぶ。並木さんと同級だっただろうか? ↓
デイリーのライター・斉藤君と同郷で旧知の柄だと聞くので、彼の記事でしばしば「ナカジマ」として登場しているのは大島くんのことなのではないかと、僕は踏んでいる。