お台場のイベントハウス「カルカル」が移転すると聞いて感慨深い。
30歳でデイリーポータルに関わり始めてから7年の間、折りに触れここへ足を運ぶことは多かった。イベントで出店することも何度かあったし、ライターの人たちと会って話すのも大体はここだった。
2009年、DPZエキスポのとき。尾張くんと初めて会った時だ。
思えばライターのみんなと会って話をしたのもほとんどここだった。
企画会議のときでもそんなにみんな揃うわけでは無いから、どうしてもイベントで会うことが多い。年下とは思えない風格の木村さんや榎並さんや、今は故人となってしまった大塚さんに一度だけお会いできたのも、全部カルカルだった。
これはさくらいさんと初めてあったときの紅白ネタ合戦
みんな若い。このときさくらいさんがなんかめちゃくちゃ緊張して震えてて、横山さんに「あの子大丈夫?」と心配されていたのを覚えている。
楽屋で石川さんのお子さんと遊んだり、イベントに入る前に向かいのファーストキッチンでレタスバーガー食べたり、息抜きで外に出て、下にあるZeppTokyoの客層を眺めて楽しんだり、細かなことまであれこれと思い出は尽きない。
イベントに行くついでに、観覧車の前で個人企画やったこともあった
移転の理由としては、いかんせんお台場が遠い、というのがあると思う。
たしかに都心からはちょっと遠かったが、せっせと乗り換えて行くのがそれはそれで楽しく、イベント終了後に打ち上げたあと、みんなで駅まで三々五々で歩いて帰る時の生ぬるくてゆるい空気も好きだった。
カルカルにこんなにも足を運んだことは、ぼくの人生の第二青春期の中でもっとも滋味深い思い出の一つであったように思う。いつまでもあると思って、写真をほとんど撮ってないのが今さらながら悔やまれる。
次の10月16日が、デイリーとしては最後のイベントになるのだろうか。
僕はまだまだ記事にも復帰できず、あれこれ忙しい日々だが、合間を縫って少しでも最後のお台場に行けたらいいなと思っている。